
クリーンヒット ⚾ ノンフィクション
『僕の仕事はごみ清掃員。』
滝沢秀一 著
河出書房新社 刊
2025年7月30日 発行
1694円(税込)
208ページ
対象:中学生から
未来の自分を守り、人生を豊かにするごみの話
お笑い芸人でありながら、ごみ清掃員の仕事をしている著者が語るごみについてのあれこれ。
そもそもごみってなんだろう?と考えることから始まり、ごみの分別の仕方やごみ出しの方法についてなど、かなり詳しく書いてあります。行政区によって分別はまちまちではありますが、自分がきちんと分別できてる? と振り返るきっかけにもなる1冊です。
生活のため、ごみ清掃員になった著者ですが、どんな仕事も極めていくことで見えてくる世界があるのだな、と思いました。社会の在り方を考える第一歩にもなる。
「世の中にはごみとして生まれたものは一つもない。ごみかどうかを決めるのは捨てる人自身です」との言葉が、なんとも象徴的です。
ごみから人間性が見える、なんて指摘は、背筋がしゃんと伸びるかんじ。また、ごみは個人情報の宝庫であるとの一言は、今の時代、特に気をつけなくてはいけないことでもありますね。無造作に捨てたごみから、何か起こるかも…なんて怖いもの!
また、すでにあちこちで講演したり、著作もあるためか、内容がとても整理されていて非常に読みやすいです。
「ごみ出しで見極める「恋」のお相手 人間性はごみに出る!」「お金持ちのごみから見えてきた 人生を豊かにするお金とごみの話」「ヤバくて怖いごみの話 自分の身は自分で守るべし」の章立て。
誰もが生活していれば、ごみから逃れることはできませんから、どうせならよりよくつきあいたいですね。そのための知恵がつまっています。 (す)
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