
クリーンヒット ⚾ フィクション
『花に風』
吉野万里子 作
あわい 絵
理論社 刊
2025年11月 発行
1760円(税込)
204ページ
対象:小学校高学年から
いけばな教室は楽しいけれど、ちょっとイヤなせんぱいがいる。
小学校4年生の夏帆(かほ)は、いけばな教室に通いはじめました。先生はやさしいし、いろいろな花があって、いけかたも様々で、いけばなは楽しいと思いました。でも、その教室にはちょっと苦手な6年生の先輩がいました。
何かと夏帆に対して、花のいけかたがよくないとか、態度がよくないとか言われてしまい、モヤモヤが消えません。
そのころ、夏帆の両親も仕事関係でパワハラをうけていましたーー。
夏帆の気持ちがとてもよく描けていて、子どもは子どもで大変なことが日々あるよねって感じられます。ある意味、現代的といえます。夏帆にいろいろ言う先輩にしても彼女の事情があって、一筋縄ではいかないのです。
上下関係の難しさに向き合う姿は、子どもも大人も関係ないかもしれませんね。
本の体裁もほどよく、あまり本を読むのが得意でない子でも、手にしやすいと思いました。 (す)
★ご注文、お問い合わせはお電話、Fax、メールにて承ります★
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メールでのお問い合わせは下記のフォームからどうぞ。


