ベスト👍 ノンフィクション
『あさがおとはるくん』
キッチンミノル さく
星野敦 監修
PHP研究所 刊
2023年4月3日 発行
定価1540円(税込)
32ページ
対象:小学校低学年から

こんなに小さなタネからどうやって花がさくのだろう?

今でも小学校であさがおの成長の観察日記ってあるのかな~。昔、子どもだった大人には懐かしさを感じる1冊です。

近所のおねえさんにあさがおのタネをもらったはるくんが、自分で植えて育てる様子を写真で綴っています。タネを植え、水をまいて、芽が出て、ツルが伸びて、葉っぱが出て、花が咲き、タネになるーーこの一連の植物の成長過程を丁寧に、はるくんの視点で書いています。このはるくんの発見(気づき)がすごい!
たとえば、「はるくんは あさがおがしずかに せいちょうしているようすを そうぞうして、むねがドキドキしました」とか、あさがおの花が咲いたときはなびらに触れ「あさがおのはなはふわふわしているんだね」と小さい声を発する様子がリアルです。大人は当たり前に思っていることでも、子どもにとっては驚くような事実であり、自分で気がつくからこそ身につくものだということです。
図鑑で見て知ってるだけではね…ってこと。

このはるくんの表情が豊かで、魅力的。自然体な雰囲気もいい。作者の実子?と思しき空気感をページから感じます。何度もページをめくりたくなる構成は見事です。実際、この記事を書くのに何度見たことか(笑)!

監修者の星野先生の「ワンポイントアドバイス」の欄が多い気がして、ちょっと残念です(ページのリズムが止まっちゃう)。でも、この欄は科学的視点を補佐しています。
個人でも求めやすい体裁と価格ですが、学校や公共図書館でぜひ、棚に置いてほしいと思います。
この夏、あさがおを育てる人のよき味方になりそうな本です。 (す)

★ご注文はお電話、Fax、メールにて承ります★
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メール narnia@kyobunkwan.co.jp