ベスト👍 フィクション
『クロニクル 千古の闇7  魔導師の娘』
ミシェル・ペイヴァー 作
さくまゆみこ 訳
酒井駒子 絵
評論社 刊
2023年8月 発行
定価1,980円(税込)
ページ
対象:中学生から

<魂食らい>の呪い、再びーー

紀元前4,000年の太古の世界を舞台に繰り広げられるオオカミ族の少年と兄弟オオカミを主人公にしたファンタジー。動物を守護神にふしぎな力を持つものたちが悪霊に立ち向かうハラハラドキドキの物語の続編が、2010年のシリーズ完結後、10年以上の時を経て登場です!

本作ではオオカミ族のトラクとパートナーになったワタリガラス族の娘レンのふたりが主人公。穏やかな暮らしをおくるふたりですが、ある日、何も告げずにレンがトラクのもとを去ってしまいます。
なぜ、レンはいなくなったのかーー。兄弟オオカミのウルフとともにレンを追うトラクは、レンが抱える心の闇と邪悪な<魂食らい>の呪いがまだ存在することを知り……。

IT化が進み物資が豊富な現代からは遠い原始的な暮らしを営むトラクたちは、大自然の中に身を置き、必要なものを自らの手で編み出すことを基本に、豊かな発想力と創造力を備えています。彼らの生きる時代の不自由さは、しかし個々の能力を高める糧になる、ということでしょう。
内なる自分と対峙し成長するトラクたちの濃密な心理描写はそのままに、今回も読み手を引きつける展開が待っています。この先、物語は8巻目、9巻目と続くようでますます期待が高まります。 (い)

 

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