ベスト👍 ノンフィクション
『とびきりおいしいおうちごはん 小学生からのたのしい料理』
野村友里 著
小学館クリエイティブ 刊
2023年7月10日 発行
定価1760円(税込)
127ページ
対象:小学校高学年から

「食べることは生きること」のメッセージがこめられた、子どもと読みたい本質的な料理の本

子ども向きのお料理本の新定番といってよい本が出ました!
「卵」「肉」「野菜」「魚」「米・麺」の章ごとにいくつもレシピが掲載されています。どれも簡単で(そんなに難しいことはない!)、おいしそうです。たとえば、牛丼、親子丼、ミネストローネ、鮭のホイル焼き、やきそば、などなどおよそ40種を掲載。そして本文はすべてルビがふってあります。←これ、けっこう大事!

料理の工程は丁寧なイラストで示されています。このイラストがとてもいい!
個人的にとても好感をもったのが、描かれているフライパンがフッ素樹脂加工のものではなく鉄であるというところ。著者の料理への思いを感じます。
そう、著者の「思い」がぎゅっと詰まった本です。単なるレシピ本じゃありません。
まず表紙をめくると「人はみんな、「食べたもの」でできています。 そしてあなたは、「料理をつくれる手」を持っています。」という言葉から始まるのです。
そしてレシピの前に料理をする心構えのページ(身じたくや火の扱い方、道具や調味料などの説明があります。それから他の料理本では見たことない、と思ったのが「肉の部位」を図解したページ。
「肩ロース」や「ばら」って豚や牛のどの辺りの肉? どの部分を食べているのかを知ることも大事と思いました。

この本も子どもだけじゃなく、お料理初心者にもぜひ手にしてほしい1冊です。いや初心者じゃなくても、発見がある本ではないでしょうか。
日々の食卓に世界の窓はあるのですね。  (す)

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