ベスト👍 ノンフィクション
『ウマと話すための7つのひみつ』
河田桟 作
偕成社 刊
2022年10月 発行
定価1430円(税込)
47ページ
対象:小学校低学年から

目の前にいる、この小さな生きものは、人のように見えるけど、もしかしたら、馬語がわかるのかもしれないぞ!

動物と話してみたい、と思ったことはありませんか。わたしは、あります!
この本の作者もそういう子どもだったそうで、馬と暮らすために2009年、与那国島へ移住されたそう。
島で馬の世界に入り込み、長い時間を過ごすうちに彼らのコミュニケーションが見えてきたと言います。
作者が得た、馬たちのしぐさのひとつひとつの意味を子どもにも読めるようにしたのが本書。

シンプルで愛情たっぷりの馬のイラストは表情豊かで、ページをめくるたびに笑みがこぼれます。
「耳のことば」「鼻のことば」「目のことば」「脚のことば」云々というように、図解されています。
これだけ馬のことばがわかったら、どんなに楽しいことか!

この本では馬との対話について書かれていますが、これは対ほかの生きものだったり、人(赤ちゃん)とのコミュニケーションにも対応しうると思いました。
相手をよく観察すること。まずはそれが第一歩なのかもしれませんね。

偕成社のホームページに作者のことば、担当編集者のことばが掲載されています。ご興味あるかたは、ぜひ検索してみてください。さらに深くこの本を楽しめるにちがいありません。
与那国島の馬たちに会ってみたいです。 (す)

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