ベスト👍 詩
『ポケット詩集Ⅳ』
田中和雄 編
童話屋 刊
2022年10月10日 発行
定価1650円（税込）
157ページ
対象：小学校高学年から
1冊の詩集が生涯のよき友にならんことを！
第1巻の刊行は1998年。出版社のホームページによれば、既刊3巻の累計発行部数は40万部にも及ぶ、ロングセラーとのこと。多くの人に愛され続けている詞華集です。
そんな詞華集に、なんと新しい1冊が仲間入りしました。
谷川俊太郎「うまれたよ ぼく」に始まり、谷川俊太郎「ありがとう」で終わる、53篇の詩が収められています。見知った詩もあり、はじめましての詩もあり、このような詞華集は、1冊にいろんな詩人の言葉があるのがいいところ。さまざまなタイプの詩に出会える楽しみがいっぱいです。また詩の本は、どこから読んでもいいし、いっぺんに読み通さなくても全く構わないのもいいところです。
お気に入りの1篇をぜひ、見つけて口ずさんでみてください。
読み手の心にいつでもそっと、寄り添ってくれるはずです。
詩は短いおはなし、といいますが、凝縮された言葉に大きなドラマがあります。忙しい現代人にこそ、詩はいろんな意味で必要なのかもしれませんね。
知らなかった詩で、とても気にいったのが高橋新吉の「じゃがいも」という1篇。
「一つのじゃがいもの中に／山も川もある」 （す）
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