ベスト 👍 ノンフィクション
『大地との遭遇 こんな幼稚園ありかよ』
税所篤快 著
ミシマ社 刊
2026年2月17日 発行
2200円(税込)
191ページ
対象:大人

子どもと一緒に豊かに生きる。なぜかそれが難しい時代に奮闘する、すべての人へ。

帯にスタジオジブリの鈴木敏夫さんの言葉があります。「読めば、分かる。」まさしくその通りなのですが、それを言っちゃおしまいって気もします(笑)。
本書は「みんなのミシマガジン」に2023年2月~2025年8月に連載されたものの再構成し、加筆・修正したもの。
東京での子育てに煮詰まっていた著者が縁あって、長野県の幼稚園「大地」と出会います。この幼稚園のありようが、読んでいてなんだか凄まじい! 子ども本位の保育って、こういうこと? って思いました。
雪山をそりで滑り、星空のもとキャンプをして、焚火を囲んでおはなし会。子どもになって、ここで過ごしたいってきっと誰もが思うのではないかな。少なくとも、わたしはそうでした!

またこの大地の園舎の隣には図書館「ののはな文庫」があり、5000冊もの子どもの本が並んでいるんだとか。大地を主宰している青山夫妻は、なんと東京子ども図書館のおはなしの講習会にも参加しており、松岡さんも宿泊されたことがあるそう! なんだかイッキに親近感のわく記述にページをめくるスピードもアップしたかんじです。
著者がこの園にどんどんのめり込んでいく様が手にとるように綴られており、読者であるわたしも一緒にのめり込みました。著者の行動力にも圧倒されましたが、何より青山夫妻の保育に対する愛情と熱意と…何もかもが凄すぎてことばになりません。

子どもがいる人、子どもに関わる仕事をしている人は読んで損はないんじゃないかなあ。というか、誰もが子どもだったわけで、そういう意味では大人はみんな読んでみるべしって気がします。今しかない時を生きる子ども時代の大切さを改めて感じました。子どもたちに、子どもでいられる社会を提示できているのかーーそんなことも考えさせられました。 (す)

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