ベスト 👍 ノンフィクション
『新・解きたくなる数学』
佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也 著
岩波書店 刊
2025年11月18日 発行
2200円(税込)
133ページ
対象:中学生から

数学ってこんなに面白かったんだ! 待望の第2弾!!

2021年に刊行された『解きたくなる数学』の第2弾。Eテレで人気の番組「ピタゴラスイッチ」の制作メンバーによる数学問題集です。当店でもよく回転していて、週末などは棚からいなくなってしまうことも多々あります。
決してやさしい内容ではないにも関わらず、小学生にも大人気! 子ども自ら選んで、レジに持ってくることもしばしばです。

本書は前作よりも難しいように感じました。でも、数学問題の写真のキャッチ―さはさすがです。単純におもしろい。この「おもしろい」の衝動から問題に向き合う力がわいてくるのかもね。
表紙にあがっている「汚れた領収書」の問題も、興味深いです。こんなこと、実際にあるのかなあ。
内容はというと、佐藤研究室宛ての領収書。但し書きに「カツサンド72個代金として」とありますが、肝心の金額の万の単位の数字と一の位の数字が汚れて見えない! さて、実際の金額はいくらか、というものです。
ページを開くと「考え方」が見開きで載っています。が、パッと読んだだけでは、う~ん、よくわかりません(涙)。すぐにわかる人もいるとは思いますが、じっくり考えながら読まないと、いろいろ迷子になりそう!
その次に載っている指の数え方も、問題としては実に面白いと思います。計算しなくても、時間をかければ(!)数えられそう????? 子どもは写真を見るなり、数えだしそうですけどね。

著者3人の「あとがき」の文章を読むだけでも、ものの考え方、見方の訓練になりそうです。とても「わかった!」とは言えないわたしですが、刺激は受けました(笑)。
小さいときから考え方の訓練を積んでいったら、大人になったとき何かが変わるのかもね。
数学問題だけれども、肩ひじ張らずにクイズのノリで読んでみるのもありじゃないか、と思いました。
学校図書館のカウンター付近で、本書を囲んで子どもたちがわいわいする姿が浮かびます。 (す)

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