ベスト 👍 詩
『自分の感受性くらい』
茨木のり子 著
岩波書店 刊
2025年4月15日 発行
770円(税込)
116ページ
対象:中学生から
<現代詩の長女>茨木のり子の代表作!
「知ってるよ!」という声が聞こえきそうです。何を今さら、という気がしなくもありません。でも! 巻末に詩人、伊藤比呂美さんの解説を付しているのですが、これがとてもいい!
思わずうなってしまいました。
詩はどんな読み方をしたっていいには違いないけれど、この解説文はより深く詩を味わえるものになっています。茨木さんの詩の魅力として「リズム、オノマトペ、対話」として、それぞれについて指摘しているのですが、特に個人的に興味深く感じ入ったのがリズムについての箇所。つい、声に出して読んでしまった!
詳しくはぜひ、ご自身でお読みください。詩人の眼ってすごい。
表題作を含め、茨木のり子の詩のなかでも有名どころが20篇収められています。ちょっと少ないかもという分量ですが、何を読んだらいいかわからない、という方にはちょうどよいのかも。じっくり1篇ずつに向き合うには気力も体力も温存して楽しめそうです。ポケットに忍ばせるのにぴったりなサイズ感です。
茨木のり子ファンも、これからという方もぜひ、お手元に置いてください。茨木のり子の言葉は、なんとなく背筋がしゃんと伸びる気がします。(す)
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