12notsuki
児童劇『森は生きている』は、クリスマスの時期になると必ず上演されるとても有名な作品ですが、この絵本はマルシャークの戯曲の元になったスロバキアの民話です。福音館書店から刊行されていて、ずいぶん前に品切れになってしまっていましたが、今年は限定復刊で再び店頭に並びました。昔話なのですから、特にクリスマスに関係なくいつでもあってほしいと思うのですが、残念ながらこれは《限定》扱いです…(涙)。ですので、印刷部数はあまり多くないと思われますし、この機会にお求めにならないと、またなくなってしまいます!!
丸木俊さんの描く東欧の森は、鬱蒼と茂った針葉樹が深い雪に埋もれ、マルーシカの過酷な運命がひしひしと感じられます。それゆえに、焚き火の炎の鮮やかな赤が、どんなにマルーシカを勇気づけたか想像に難くありません。短いながらも美しい物語と絵で、ぜひ『12のつきのおくりもの』をお楽しみください。