岩波書店12月の新刊は今週集中して3冊でました。火曜日に『ゆうかんな猫ミランダ』、水曜日に『お静かに、父が昼寝しております』、そして今日『さかさ町』が入荷しました。どれもおもしろそうな本ばかり!
『ゆうかんな猫ミランダ』は、モファット兄弟シリーズのエスティス作で、絵がアーディゾーニ!古代ローマを舞台にした肝っ玉母さん(?)猫のミランダが大活躍するお話です。あぁ、この本が今年の春のアーディゾーニ展の時にあったらなぁ…と残念に思うナルニア国スタッフでした。
『お静かに、父が昼寝しております』はユーモラスなタイトルが魅力のユダヤの民話です。編集と翻訳はこれまでもヘブライ文学をたくさん紹介してこられた母袋夏生さん。そして表紙と挿絵は少年文庫『グリム童話集』に続いて出久根育さんです!聖書の創世記からの物語なども入って38話のお話が楽しめます。
そして、本日発売の『さかさ町』は作者は日本初紹介の方ですが、絵は『百まいのドレス』や『たくさんのお月さま』などでおなじみのスロボドキンです。線路の事故で汽車を降ろされてしまったアンとリッキーが着いたのは、なんでもさかさの「さかさ町」でした。お店に行くとただで物をくれて、おまけにお金までくれてしまう「さかさ町」に、行ってみたいと思う人もいるのでは…。
クリスマスプレゼントで新しい本をお探しの方や、楽しくてゆかいな本を読みたい人は、ぜひこの辺りを手に取って見てくださいね!
●『ゆうかんな猫ミランダ』
エレナー・エスティス 作/津森 優子 訳/エドワード・アーディゾーニ 絵/岩波書店 1500円+税
●『お静かに、父が昼寝しております―ユダヤの民話』
母袋夏生・編訳/岩波少年文庫 720円+税
●『さかさ町』
F.エマーソン・アンドリュース 作/小宮 由 訳/ルイス・スロボドキン 絵/岩波書店 1400円+税