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ルイス・スロボドキンの挿絵に惹かれ、全く知らない作家でしたが思わず手に取ってしまいました。紙でできた人形『カルペパー一家のおはなし』(瑞雲舎/1500円+税)――清水眞砂子さんの翻訳は2012年の『ピーターサンドさんのねこ』以来、久しぶりです(そういえば『ピーターサンドさん~』も、スロボドキンの作品でした!)

「仲良し紙人形一家の、ゆかいな毎日が描かれる楽しいお話」だそうですが、ちょっと開いてみただけでも、おもしろそうな雰囲気が伝わってきます。これはスロボドキンの絵あってこそでしょう。紙人形ならではの危険と、笑い(ネズミ捕りにはさまったカルペパー父さんの様子ったら!)に満ちたお話は、きっと子どもたちを楽しませてくれると思います。今年は同じくスロボドキン挿絵の『さかさ町』(岩波書店/1400円+税)が、中学年の課題図書にも選ばれていますので、「この絵の本はおもしろい」と子どもたちに認識してもらえるように、私たちも積極的に紹介していきたいと思います!

『カルペパー 一家のおはなし』マリオン・アピントン作/ルイス・スロボドキン絵/清水眞砂子訳/瑞雲舎 1500円+税
※帯を切り抜くと“カルペパー家のおてんば娘・アンジェリーナ”がしおりになるおまけ付!