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今年の6月に「折々のうた」の春編と夏編が同時に刊行され、ナルニア国でも谷川俊太郎さんとくどうなおこさんをお迎えした講演会を開催しましたが、その続編となる秋編と冬編がついに出版され、春夏秋冬全4巻が揃いました。
『折々のうた あき』の冒頭に掲載された藤原敏行の和歌を、長谷川櫂さんが解説されているのを読んで「なるほど!」と思ったり、『折々のうた ふゆ』の俵万智さんの解説を読んで、「折々のうた」というコラムの存在の大きさを改めて感じたり……。日本の詩歌の世界の豊かさを存分に味わうことのできる「折々のうた」が、こんな風に気軽に手に取れる形になったことは、文学界の宝だなぁと思ったりしています。
来年には「折々のうた―春夏秋冬」全4巻の完結記念講演会も企画中です。どうぞご期待ください!

『折々のうた 春夏秋冬―あき』『折々のうた 春夏秋冬―ふゆ』大岡信 著/折々のうたを読み伝える会 編/童話屋 1500円+税