東京子ども図書館の季刊誌「こどもとしょかん167号」(東京子ども図書館刊/710円+税)が入荷しています。今号の特集は吉原高志氏の評論“アンチ・メルヘンとドイツの子どもの本――昔話から見ると”です。「昔話という物差しを使って、エーリヒ・ケストナーの『エーミールと探偵たち』、そして1960年代末からのドイツの子どもの本と昔話との距離を測ってみました」という非常に興味深い論考は、戦後の児童文学(ドイツだけでなく)を読み解くヒントになるものと思います。危うい時代にこそ、社会における子どもの本の立ち位置を私たちは作品を通してしっかり見つめていかなければなりません。過去の作品から学ぶことはまだまだ多そうです。
さらに「ランプシェード」で松岡享子さんが取り上げられた『デジタルで読む脳×紙の本で読む脳』(インターシフト/2200円+税)も少し多めにご用意しました。興味のある方はぜひ!

「季刊誌こどもとしょかん」はバックナンバーも販売中です。季刊誌に取り上げられた本は、主なものだけですがまとめてありますのでこちらのコーナーもぜひご覧ください。

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