18saiminshushugi
岩波新書の新刊『18歳からの民主主義』は、岩波としては異例の気合の入り方で(笑)、なんといつもの新書の上に全帯(カバー)がかかっています。結構目立ちます!
この本は各界の専門家が、これから選挙に参加する若い人たちと、今まで選挙から遠ざかっていた人たちのために、今何が問題とされているのかを比較的わかりやすく書いたものです。「比較的」としたのは、「もしこれを18歳の自分が読んでいたら、理解できるか?」というところで、いささか難しいかもしれないと思うからです。でも、一つ一つの問題は自分の現在と未来にとって、どれも知らないふりはできないことばかり――今「難しくてわからない」と逃げたら、後で自分も後悔するでしょうし、後の世代にも大きな禍根を残すと思います。政治は「私がどんな社会に住みたいのか」を日常生活から考え始めることで、ぐっと身近なものになります。決して政治家に任せておけばよいことではありません!お任せ民主主義から卒業して、私たち一人ひとりがこれからの日本の社会に責任を果たすことができるか、問われているのだと思います。(K)

『18歳からの民主主義』岩波新書編集部・編/岩波書店 840円+税
☆この新書を読む人にオススメのもう1冊
『国ってなんだろう? あなたと考えたい「私と国」の関係』早尾貴紀著/平凡社 1400円+税