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『馬場のぼるのスケッチブック』
馬場のぼる 作
こぐま社 刊
2020年7月 発行
本体3,000円+税
151ページ
対象:中学生以上

「11ぴきのねこ」の世界を支えていたのは膨大なスケッチ

馬場のぼるさんの没後のアトリエには、半世紀にわたり描かれ、誰の目にも触れなかった100冊ほどのスケッチブックが残されていたそうです。
長年にわたり、馬場さんの本の編集を担当してきた編集者が公表をためらいつつも、没後20年近くの年月が経ったこと、そして「描くことの楽しさに溢れたスケッチ」を関心のある方たちに見てほしいという強い思いにより刊行された本です。

200点以上のスケッチをオールカラーで収録。何度眺めても、その度に「くすっ」と笑え、記された言葉にうなり、清々しい線が目に優しく、心は温かな力で満たされます。
猫を描く名人だった馬場さんは漫画家仲間のあいだで“ネコババ”と呼ばれ、やなせたかしさんは「劇画的な細密に描きこんだ写実タッチの絵が主流になった世で、馬場のぼるの猫は氏の創作でありながら真実に命中している」という旨をエッセイに書かれています。(10年前のこのエッセイも掲載されています。不思議な出典元にも注目!)

馬場さんが幼い日から青春時代を過ごした青森県三戸町での「目にしていた山々、野に咲く可憐な草花、そして人間のすぐそばで生活していた動物たち。そこでは誰もが自然のもとで分け隔てなく生き、厳しくも豊かに暮らして」おり、そのような幼い日の記憶が馬場のぼるさんの生涯を支えたのではないかという青森県立美術館・学芸員の板倉容子さんによる“あとがき”の言葉が、「真実に命中」というやなせさんの言葉とつながります。

ただ今、教文館ナルニア国の店内では、何と馬場さんの本物のスケッチブック3冊を展示中です。
(8月31日まで)
「え~、本物?びっくり」「さすがに上手いもんだねえ」などのお声を頂いておりますが、ご覧いただけるのはほんの数ページ。
続きはぜひご自宅で! (や)

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