kordonsassi

 

5月8日に翻訳者の酒寄進一氏の講演会が開催される、クラウス・コルドンの「ベルリン3部作」―ナルニア国のスタッフも、講演会の前にもう一度読んでおこうと取り組みました。時代の流れに翻弄されながらもそれに抗い、それぞれの道を歩んだゲープハルト一家の26年間は、まさしく激動のドイツを象徴するものでしょう。苦しい時代の底辺の人々の暮らしはある意味大変悲惨なものですが、それを第1級のエンターテインメント小説として書ききってしまうコルドンの筆力は、並々ならぬものだと感じました。

作者のクラウス・コルドン氏は昨年秋に来日し、東京と大阪で講演会が開催されました。大阪国際児童文学振興財団が、その講演の内容を冊子にまとめています。一般には流通していないものですが、今度の講演会に合わせてナルニア国でも特別に取り扱いをさせていただくことになりました。酒寄進一氏の講演「クラウス・コルドンの世界」と、コルドン氏の講演「わたしの物語作法―『古き』ベルリンの若者たちの今」が1冊になったものです。ご希望の方は、ナルニア国スタッフにお声をおかけください。

「ドイツの児童文学作家 クラウス・コルドン講演会 わたしの物語作法―『古き』ベルリンの若者たちの今」800円+税