偕成社より、赤羽末吉の絵本が2点復刊になりました。『てんぐだいこ』と『ゆきむすめ』です。
天にのびる長い鼻と太鼓を持つ男ーーなんだか『ふしぎなたいこ』みたいな本だなぁと思ったら、やっぱりこれはげんごろうさんのお話でした。とはいえ、神沢利子さんの文は昔話というよりかなり創作的です。げんごろうさんの性格もよりいたずら好きでちょっと欲張りに強調されている感じ。
『ゆきむすめ』は、今江祥智さんの序文で「日本の昔噺、雪女の物語を核に、自由に想像をふくらませた、いわゆる「創作昔話」です。」と断わりがあるように、昔話と思って読むとビックリするかもしれません! ちょっと怪しげで美しく悲しい不思議な物語を、赤羽末吉さんの絵でお楽しみください。

『てんぐだいこ』神沢利子・文/赤羽末吉・絵/偕成社 1400円+税
『ゆきむすめ』赤羽末吉・絵/今江祥智・文/偕成社 1600円+税
★2020年は赤羽末吉生誕110年! ナルニア国でも何かできたらいいなぁ~と思っています。