大阪国際児童文学振興財団が2018年に行った二つの講座をまとめた報告集が2種類入荷しました。
ひとつは、2018年5月に来日されたベルギーの児童文学作家ワリー・デ・ドンケルさんと翻訳者の野坂悦子さんの講演をまとめた「ベルギーの児童文学」。もうひとつは2018年11月に開催されたあまんきみこさんと富安陽子さんの講演会をまとめた「ふしぎの描き方ー-あまんきみこ&富安陽子の世界ーー」です。対談では作品のこと、ご自身のこと、編集者から見た作家のことなど、いろいろな視点で作家と作品が掘り下げられていくのが興味深いです。講演会に参加できなかった者も読むとその場にいたような気持ちになれます。こういった形で貴重な時間を分けていただけることに感謝です!
こちらの冊子は一般には流通していないものですので、ご希望の方はナルニア国までお問い合わせください。

「国際講演会 ベルギーの児童文学」800円+税
「ふしぎの描き方 あまんきみこ&富安陽子の世界」1000円+税

この前に出た2017年の講演会報告集「ドイツの子どもの本の魅力 ブッシュ、エンデから現在まで」(800円+税)も引き続き販売しております。この時ご講演なさった上田真而子さんは講演会の後 間もなく亡くなられましたので、これが上田さんの最後の言葉となります。上田さん翻訳の『ハイジ』(岩波少年文庫 上下巻)は、NHKの「100分de名著」で取り上げられたので、今とてもよく売れていますよ~!