hahatomo201512
夏に安全保障関連法案の強行採決があってから、私たち自身が当たり前に享受してきた“平和”や“民主主義”について考えたり話をしたりすることが多くなりました。私たちは次の世代にどんな未来を残したいのか、それが今 問われているのだと思います。そんな折に福音館書店の月刊誌「母の友」で、“これからの平和のために、わたしたちにできること”という特集が組まれました。絵本の作り手だけではなく、様々な立場の人が提言をしています。
ご自身の戦争体験とそれに対する真摯な反省から、子どもたちに「賢くなって!」と作品を通していつも語りかけている加古里子さんもメッセージを寄せておられます。「各自ができる事で、少しでも、一ミリでもいいから、戦争をさせない、しない努力を集めないと、平和はこないし、平和は守れないのです」という言葉は、重く響きます。諦めず、粘り強く、子どもたちが戦争に巻き込まれない社会作りに向けて努力する――それが私たち大人の責任だと思いました。

「母の友 2015年12月号」福音館書店 505円+税