今年1月に亡くなったアーシュラ・K・ル=グウィンの特集がユリイカでなされています。
巻頭の対談は上橋菜穂子さんと荻原規子さん“「ゲド戦記」とわたしたち、あるいはファンタジーを継ぐということ”ーーお二人ともル=グウィン作品との出会いはイマイチ(!?)だったそうですが、ゲド戦記についての考察を読んでいると、自分の読書体験とも重なり「なるほど!」と思うことが多くありました。もう一度最初から全巻読み直してみたい(今ならわかるかも!?)と思える対談です。
そして「ゲド戦記」の翻訳者・清水真砂子さんのインタビューも必読。ル=グウィンについてのエッセイを文学者や評論家だけでなく、様々な分野の人々が書かれているのも興味深いところです。

『ユリイカ アーシュラ・K・ル=グウィンの世界』青土社/1400円+税