ナルニア国では英語(洋書)絵本もロングセラー作品が中心なので、あまり頻繁に新しい本は入ってこないのですが、時々珍しく入荷することがあります(笑)。
今回の新入荷、1冊はこちらの“The Magic Fishbone”ーー お話の作者は何とあのチャールズ・ディケンズで、絵を描いているのがルイス・スロボドキンです。原作の邦訳はずっと昔に出たことがあるようですが、今では手に入りませんし、この絵本は日本で紹介されたことはありません。とにかくスロボドキンの絵がとても魅力的!どんなお話なのかぜひ知りたいところです……。1953年の絵本が昨年アメリカで復刊されました。

あとの2点は、以前にも何度かご紹介したことのある合本のDover Children’s Classicsのシリーズから、スロボドキンの作品とNoisy Bookです。スロボドキンの絵本は偕成社から『てぶくろがいっぱい』『スーザンのかくれんぼ』のタイトルで出ている作品と、もう1点未邦訳の“The Little Mermaid Who Could Not Sing”の3作品が入ったもの。Noisy Bookは日本では『しずかでにぎやかなほん』(童話館出版)をはじめ、いくつかの出版社から複数翻訳が出ていましたが、品切れになってしまったものが多数……。ここに収められているのは上記の作品と『おへやのなかのおとのほん』『きこえるきこえる』の3作品です。簡潔なテキストとシンプルでデザイン性に富んだ絵は時代を超えた美しさです。日本語の翻訳ではわからなかった、英語の原書ならではの文字と絵の絶妙なバランス(字体もページごとに変えていたりしてビックリ!)もお楽しみください。

The Magic Fishborn 2710円+税
Too Many Mittens’ 2400円+税
The Noisy Book Treasury 2400円+税
※店頭在庫1冊ずつのため、売り切れの際はご容赦ください。