ここ数日で入ってきた新刊からのご紹介です。ご注文はお電話03-3563-0730、メールnarnia@kyobunkwan.co.jpなどで承っております。
『ウサギとぼくのこまった毎日』は、『おちゃのじかんにきたとら』の作者ジュディス・カーの亡くなる前の最後の作品です。ベネット先生のウサギを預かることになったトミーのうちは、この雪のように真っ白でふわふわのウサギのせいで大混乱に!ユッキーは本当に「のろわれたウサギ」なのでしょうか……?
『歌のにがてな人魚』は、『たくさんのお月さま』をはじめ日本でもたくさんの作品が翻訳紹介されているルイス・スロボドキンの幼年童話。人魚のくせに低いダミ声で歌の苦手なシンシアは、いつもみんなが歌の練習をしている時には黙っていなくてはなりませんでした。ところがある日、歌いたい気持ちがうずうずして我慢できなくなったシンシアが大声で校歌を歌うと……。
『わっはは ぼくのなつやすみ』は、久しぶりのタダサトシさんの絵本です。といっても今回おはなしを書かれたのは『てんこうせいはワニだった!』や『きっちり・しとーるさん』の作者おのりえんさん。もともとタダサトシさんが絵本デビューをするきっかけになったのは、タダさんの小学生時代の絵日記を編集者が目にしたこと(それがあまりにも面白く上手に描かれていたこと)だったとか。その頃のエピソードを物語にしたのがこの作品なのです。大好きなことに熱中する楽しさが溢れている元気いっぱいの絵本です。
『ウサギとぼくのこまった毎日』ジュディス・カー 作・絵/こだまともこ訳/徳間書店 1400円+税
『歌がにがてな人魚』ルイス・スロボドキン作/小宮由訳/瑞雲舎 1500円+税
『わっはは ぼくのなつやすみ』おのりえん作/タダサトシ絵/こぐま社 1400円+税