クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『鳥になった恐竜➀ 恐竜と鳥の似ているところ』
『鳥になった恐竜② 鳥にちかい恐竜図鑑』
真鍋真 監修
山口まさよし 絵
理論社 刊
2022年1月 発行
定価 各3080円(税込)
32ページ
対象:小学校中学年から

恐竜と鳥には似ているところがいっぱい!

子どもたちに根強い人気の古代生物「恐竜」は今でも謎がいっぱいです。最近では、恐竜は鳥の祖先だったという説がかなり当たり前になってきていますね。わたしも20年くらい前に、中国で発見されたという羽毛恐竜の初展示(だったと思うのですが……)を見た記憶があります。特別、恐竜好きというわけではないけれど、恐竜に関するニューズがあると思わず「何?なに?」となってしまうのはなぜでしょう(笑)。

さて、本書では丁寧なイラストを多用しながら、1巻目で恐竜と鳥にどんな共通点があったのかを、2巻目では羽毛や翼をもついろんな恐竜(こんなに種類があるとは知りませんでした!)を詳しく解説しています。
共通しているところとして紹介されているのは「姿勢と歩き方が似ている」「卵を抱いて温める恐竜がいた」「骨のつくりが似ている」などの7項目。いずれも見開きページで説明されています。
姿勢についてのページで、爬虫類との相似点について書かれています。そういえば、子どものころに見た恐竜の絵はワニっぽかったよなぁ。でも、現在では恐竜のあしのつき方が、鳥と同じであるというのは恐竜と鳥の共通点の大事な証拠として広く認識されているのです。
2巻目では、ただ種類を羅列するのではなく、コラム的読みものも適宜配され「読んでおもしろい」本になっています。
たとえば「鳥にならなかった恐竜も羽毛をもっていた」とか「羽毛の色から恐竜がすんでいた場所がわかる」など興味深い記述がいっぱいです!

自分で読むのなら、小学校中学年くらいからが対象になるでしょうが、恐竜が大好きな子ならもう少し小さい人でも大人に読んでもらって楽しめるでしょう。
巻末には監修者による「解説」もあり、こちらを読めばさらに恐竜に詳しくなれること間違いなし! です。 (す)

 

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