santasinsou松岡享子さんの『サンタクロースの部屋 子どもと本をめぐって』(こぐま社)が、この度新装版として再登場しました。1978年に出版されてから37年、この本に提示されたことは古くなるどころか、読み返すたびに切実に読者に迫ってくるような気がします。子どもの本にかかわる者として、自分の立つ場所に不安を覚えたときには必ず立ち戻る本ですが、そうすると以前読んだ時に気づかなかった言葉にハッとすることがあります。今回も思わず開いたページにドキリとしてしまいました…。

さて、その本が今回とても素敵な装丁になり、かつ文字も読みやすくなって新たによみがえりました!子育ての環境が様々な問題をはらんでいることは事実ですが、その中で頑張っているお父さん・お母さん(おじいちゃん・おばあちゃん)にとって、絵本やお話を子どもと一緒に楽しむことがどんなにステキなことか、この本を通してそのきっかけを見つけてくださったらと願っています。

『新装版 サンタクロースの部屋 子どもと本をめぐって』松岡享子著/こぐま社/1600円+税
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