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赤羽末吉さんといえば、皆さんが一番に思い浮かべる絵本はきっとこの『スーホの白い馬』でしょう。360度地平線という壮大なモンゴルの草原を描き切った初めて(唯一!?)の作品であり、教科書にも採用された少年と馬の感動的なお話です。その赤羽末吉さんが1943年(戦中です!)にモンゴルで撮られた写真の展覧会が開かれるというニュースが入ってきました。
なぜこの時期にモンゴルの写真を撮ることができたのか?解説によると、赤羽さんはこの時、興安に新設されることになったチンギスハーン廟の壁画制作グループの一員として取材を行ったのだそうです。そして引き揚げの時に大変な思いで持ち帰ったのがこの写真なのだとか。資料としても非常に貴重なものですし、モンゴルの自然や人々に注がれた赤羽さんの視線がとてもいいなと思います。みなさん、ぜひ珍しい赤羽末吉さんの写真展にお出かけください。

赤羽末吉 スケッチ写真 モンゴル・1943年
会場:JCII フォトサロン
千代田区一番町25番地JCIIビル1階 tel:03-3261-0300
会期:2016年5月31日(火)~6月26日(日) ※毎週月曜日休館
時間:10時~17時 入場無料