アリソン・アトリーの新刊のご紹介です。
グレイ・ラビットやチム・ラビット、こぶたのサムなど、小さな生き物たちの自然の中での素朴な暮らしを描いて日本にもファンの多いイギリスの児童文学作家アリソン・アトリー。この本も原著は今から50年以上前に書かれたものですが、2020年の読者にもまったく古さを感じさせません。アトリーの描く動物や自然、人々の暮らしは、都会住まいの人たちにとっては夢のような美しい世界で、憧れとワクワク感を同時に掻き立てます。物語を彩る東郷なりささんのモノクロの版画が何とも言えない愛らしさを醸し出していて、とても素敵。100ページに満たない小品ですが、物語と共にゆったりとした時間を過ごしていただければと思います。
【お知らせ】この本の挿絵原画展を、今年のクリスマス時期にナルニアホールで開催します。一部、版画の販売も予定されていますので、どうぞお楽しみに！
『はりねずみともぐらのふうせんりょこう』アリソン・アトリー作／上條由美子訳／東郷なりさ絵／福音館書店 1100円＋税
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