小学校低学年の子どもたちがひとり読みに移行する時に「楽しく読めるように」と作られた“どんどんぶんこ”シリーズの第4弾が出ました。今回は創作物語と昔話が1冊ずつです。
『プーカの谷』はアイルランド民話から、ハロウィーン近くに起こるちょっぴり怖い話3編。プーカとは、動物の姿でさまよっている魂(幽霊)のことーー夜の森で真っ黒い大きな犬の姿のプーカに出会った男の子は…。アイルランドらしい いたずら好きでちょっと不気味な妖精が魅力的なお話集です。
『てんこうせいはワニだった!』ら大変じゃない~、でも楽しいかも!? 主人公のオースケくんの、ツッコミいっぱいの一人語りが面白くてついつい笑ってしまう愉快なお話。ぼくや私の教室にも「んだ!」のワニくんが来て欲しいな、という子どもたちの声が聞こえそうです。

『プーカの谷 アイルランドのこわい話』渡辺洋子 編・訳/野田智裕 絵/こぐま社 1200円+税
『てんこうせいはワニだった!』おのりえん 作・絵/こぐま社 1200円+税