クリスマスの今月ステキな本が出ました。『クマのプーさん』の挿絵をかいたE.H.シェパードの自伝エッセイ『思い出のスケッチブック』です。ヴィクトリア朝のイギリス・ロンドンで少年時代を送ったシェパード（1879-1976）が、自身の子どもの頃（7～8歳）の思い出を綴ったエッセイは、いたるところ彼の魅力的なイラストがたっぷり（120点以上収録！）で、それらは文字でかかれる以上は雄弁に当時の様子を伝えてくれます。シェパードの絵が大好きな人も、ヴィクトリア時代のイギリスに関心がある人も、ぜひお見逃しなく！
そして15ページにわたる翻訳者・永島憲江さんのあとがきは、今まであまり知らなかったシェパードの人生や彼の絵の特徴などが記されて、ポイントを押さえた解説がとても参考になります。装丁もステキなこの本は、自分自身へのクリスマスプレゼントとして買いたいなぁという気持ちにもなりますね。
『思い出のスケッチブック 「クマのプーさん」挿絵画家が描くヴィクトリア朝ロンドン』E.H.シェパード著／永島憲江 訳／国書刊行会 2600円＋税
※写真に写っている“クラシックプーぬいぐるみ（2800円＋税）”も、ナルニア国にて販売中です。
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