みなさーん、この本の表紙に見覚えはありませんか?? これは以前、でくねいくさんの展覧会を1年間に3回開催した出久根育YEARの年に、チェコ語の本を販売をした「命の水」の日本語翻訳版なんです。今年、西村書店から刊行されました。原書よりは幾分ちいさめになっていますが、でくねさんの素敵な挿絵がたっぷり入った豪華民話集です。

見返しの部分から読者をぐいっと引きつけます。これは「命の水」のお話の場面で、王様の末の王子がたどり着いた“その山は水晶のように光を放ち、山にそびえる城は銀でできていました”というところですね。「ほの暗く、でも力強い絵でボクもブルブルしちゃう」(byくろみみくん)

チェコ語の時には「チェコのグリムといわれる有名なカレル・ヤロミール・エルベンという人が集めた昔話集らしい」ーーということしかわかりませんでしたが、今回昔話の他に、詩やことわざ・民謡などさまざまな内容のものが収められていることが分かりました。でくねさんの素敵な絵とともに、じっくり&ゆっくり味わいたいと思います。読書の秋にも、そしてこれからのクリスマスプレゼントにもピッタリです!

『命の水 チェコの民話集』カレル・ヤロミール・エルベン 編/出久根育 絵/阿部賢一 訳/西村書店 2300円+税