marchenついに出ました!こぐま社からハンス・フィッシャーの新刊『メルヘンビルダー』の登場です。「一枚の絵に一つのお話が ぎゅっと詰まっ」たこの本、版型は絵本ですが、文章の長さからいえば決して小さい子向けのものではありません。小さいうちはグリムの昔話を耳から聞いてじっくりと味わい、少し大きくなったらフィッシャーの1枚絵の中に隠されたストーリーを読み解いていく―そんな楽しみ方ができる本だと思います。
物語すべてを絵に置き換えて、1つのお話を数十ページの絵本にして見せることに慣れている(そういう本でないと子どもは退屈してしまうと思い込んでいる)と、「一体この本はどういう年齢の子に見せればいいのか?」と戸惑うかもしれません。でもよく考えてみれば、昔話はもともと人から人へ語り伝えられてきたもので、その時々で聞き手が想像してきた絵(場面)も人それぞれのはず!ですから、この想像力を刺激しながら決してすべてを押し付けないフィッシャーの絵は、昔話絵本の本質をとらえている…のではないかと思うのです。とにかく素敵!!ぜひご覧くださいませ。
★今『メルヘンビルダー』お買い上げの方は、「赤ずきん」か「長ぐつをはいたねこ」のポスターからどちらか1枚がお選びいただけますよ~。