ookinatamago
はるか昔に学研から出ていた本です。すごく面白い本なのに、ずっと長いこと手に入らない状況になっていて、「どこかの出版社が出してくれないものか」と願っていたこの本が、岩波少年文庫の1冊としてよみがえりました!嬉しい!!

アメリカのニューハンプシャー州に住む少年・ネイトの家のめんどりが、ある6月の朝、見たこともないほど大きな卵を生みました。孵るまでも騒動でしたが、ナント卵から出てきたのはちっちゃな恐竜だったのです…。
とんでもない設定に「ええー!」という声が聞こえそう。でもあり得ないお話なのに、不思議と現実感があって(あったらいいなという願望?)、思わずひきこまれてしまいます。どんどん大きくなる恐竜は、さて最後にはどうなるのでしょう。イラストは「ヘンリーくんシリーズ」などを手がけたルイス・ダーリングで、これがまたとってもステキです。ぜひワクワクドキドキの冒険物語をお楽しみください。

『大きなたまご』オリバー・バターワース作/松岡享子訳/岩波書店/720円+税