本日(8/25)ご講演いただきましたオランダ語の翻訳者・西村由美さんに、メッセージつきサインをいただいた『かくれ家のアンネ・フランク』のご紹介です。
今回の講演会では、西村さんがオランダ語の翻訳に携わることになったきっかけや、「アンネの大ファンというわけではなかった」という西村さんがなぜこの本を翻訳することになったのかを詳しく伺いました。運命といってもいい偶然と様々な人や本との出会いの積み重ねで、アンネ・フランク90歳の今年『かくれ家のアンネ・フランク』を日本に紹介するに至った経緯からは、信念を抱いて進み続けることの力を改めて感じました。西村さんがこれまで翻訳紹介してこられた作品は、幼い子向けの楽しくゆかいなお話からハードなYA作品まで様々ですが、その根底にあるのは長い交流の歴史を持つ日本とオランダが(中でも若い人たちが)、お互いをよく知り今よりもっとよい関係となる未来を築いてほしいという思いではないでしょうか。そのためには歴史を知ることが大切です。
オランダのジャーナリストが描いたアンネの伝記『かくれ家のアンネ・フランク』は、若い人たちに男女問わず読んでほしい作品です。そして大人の方には、第二次世界大戦中のインドネシアで日本軍捕虜収容所に囚われた女性の回想録『歌の力』を読んでいただきたいと思います。

西村由美さんメッセージ入りサイン本 “今こそ、アンネを!”(限定5冊!)
『かくれ家のアンネ・フランク』ヤニー・ファン・デル・モーレン作/西村由美訳/岩波少年文庫 760円+税
『歌の力 日本軍女性収容所を生きる』ヘレン・コレイン著/西村由美訳/木犀社 2400円+税