東京創元社からジョーン・エイキンの短編集『月のケーキ』が刊行されました。エイキンの全くの新刊は本当に久しぶりで、エイキンファンには嬉しいニュース。
イギリスには素晴らしいファンタジー作家がたくさんいて、それぞれの作家が他にはない世界観で物語を作り上げています。その中でもちょっと奇妙でピリッとしたユーモアをもつエイキンの作品は、短編の中でなによりその魅力を発揮するように感じられます。

長編の「ダイドー」シリーズ以外にも、日本に紹介されていて現在手に入るものもこれだけあります。ぜひエイキンの不思議な魔法世界を皆さんも味わってみてください。

~新刊~
『月のケーキ』三辺律子訳/東京創元社/2000円+税

~短編集~
『しずくの首飾り』猪熊葉子訳/岩波書店/2200円+税、少年文庫版640円+税
『おとなりさんは魔女 アーミテージ一家のお話1』猪熊葉子訳/岩波書店/680円+税
『ねむれなければ木にのぼれ アーミテージ一家のお話2』猪熊葉子訳/岩波書店/720円+税
『ゾウになった赤ちゃん アーミテージ一家のお話3』猪熊葉子訳/岩波書店/760円+税
『ふしぎな八つのおとぎばなし』クウェンティン・ブレイク絵/こだまともこ訳/冨山房/1900円+税

~「ダイドー」シリーズ~ いずれも こだまともこ訳/冨山房
『ウィロビーチェースのオオカミ』1700円+税
『バタシー城の悪者たち』1781円+税
『ナンタケットの夜鳥』1800円+税
『ダイドーと父ちゃん』1910円+税
『少女イス 地下の国へ』1910円+税
『コールドショルダー通りのなぞ』1819円+税 以下続巻予定

~絵本~
『月のしかえし』アラン・リー絵/猪熊葉子訳/徳間書店/1400円+税