教文館出版部はもともとキリスト教関連の出版物が多いのですが、時々子どもの本を出したり、宗教とは関係のない本も出すことがあります。これもその1冊。2015年に刊行され、子どもと関わる立場の方に広く読まれてきた『メディアにむしばまれる子どもたち』(田澤雄作著)から生まれた本書は、多くの具体的事例を取り上げながら、言葉だけが独り歩きしている“発達障害”についてわかりやすく解説した良書です。
ナルニア国では8月末に著者の古荘純一先生の講演会を行うことになりました。適切なサポートをするために必要なことは何かを学ぶための会に、一人でも多くの方が関心を持ってくださることを願っています。

『発達障害サポート入門』古荘純一著/教文館 1300円+税
「どのようにすれば、発達障害の人が社会の中でフェア(公正)に生きていけるのか、みんなで共生していけるようになるのか。そのためには、どのような配慮をすればよいのか。発達障害の人を無理に自分の経験や知識で「理解」するのではなく、発達障害の人の話を「傾聴」し、その人の体験や置かれた状況についての情報を共有することが、支援のスタートだと私は考えています。」(『発達障害サポート入門』あとがきより)

古荘純一氏講演会 2018年8月26日(日)午後2時~(電話申し込み受付中:03-3563-0730:10時~20時)
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