岩波書店からとても美しい本が刊行されました。『ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論』です。社会に衝撃をもたらした作品として歴史の勉強で習ったけれど、実際に読んだことはないという方も多いと思われる『種の起源』ですが、生物学者の福岡伸一さん(この本の翻訳をされています)は「すべての人にとっての教養―大人も遅すぎることはない」と帯に書いておられます。そうか! こんな年だからもう知らなくていいや、ではなくて今からでもそのエッセンスを知った方がいいのですね。難しい本に取り組むのは気が引けても、こんな素敵な本なら楽しみながら学べそうー―そんな気がしてきました。
著者は分子生物学の博士号を持つ女性ですが、芸術家になることを決意して現在では科学とアートを結びつけるような仕事に情熱を傾けているそうです。その結果としてできたのがこの本であり、初めての作品なのだとか。難しいところもあるかもしれませんが、今わからないところは飛ばして読んで不思議を感じるだけでも良いのかもしれません。

『ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論』サビーナ・ラデヴァ作・絵/福岡伸一 訳/岩波書店 2300円+税

★速報★
ナルニア国で夏に福岡伸一先生のお話を親子で聞く会が実現しそうです。詳しくは今後のお知らせをお待ちください。私たちも楽しみです!
→店内にはこんなダーウィン関連本がありました。