児童図書館研究会から出版された新刊のご案内です。こちらはどこでも手に入る……というわけにはいかない本ですので、ご希望の方はどうぞナルニア国へお問い合わせください。

絵本リストはあまた出版されていますが、「これって本当に子ども時代に出合わせたい本なの?」と思うようなものも少なくありません。なぜ子どもたちに絵本を読み聞かせるのかという大事な部分が抜け落ちていて、読み聞かせが単なる自己満足的パフォーマンスになっているため、選ばれる絵本が本当に子どもの成長に必要な作品ではないのでは?と思うことも多いからです。そんな中でまさに「こういう本を待っていた!」というものが出ましたのでお知らせいたします!
と、前置きが長くなりました。公共図書館の児童図書館員として長く勤められた尾野三千代さんが書かれた本書(『子どもに定番絵本の読み聞かせを 選書眼を育てる60冊の絵本リスト』)は、単なる絵本リストではありません。内容の大半は定番絵本(ナルニア国でいうロングセラー絵本とだいたい同じ意味)の力とその必要性が丁寧に説得力をもって書かれています。私も自戒を込めてこの本をじっくり読みました。ロングセラー絵本を頑固なまでに大切にしているナルニア国にとってはありがたくも嬉しい援護射撃と(勝手に・笑)、私たちはこの本の出版を喜んでいます。幼稚園・保育園・学校・文庫(もちろん本屋も!)など、家庭内とは異なる場所で子どもに絵本の読み聞かせをする場合に大人が心しなければならないことをもう一度見直すよい機会です。ぜひ「なぜ定番絵本が大事なのか」を皆さんと一緒に再確認したいと思います!

『子どもに定番絵本の読み聞かせを 選書眼を育てる60冊の絵本リスト』尾野三千代 著/児童図書館研究会 693円(税込)
※姉妹編『子どもに物語の読み聞かせを』(尾野三千代著/児童図書館研究会/693円:税込)もご一緒にぜひどうぞ。

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