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これが、今日入荷してきた『少女たちの学級日誌 瀬田国民学校五年智組』(偕成社/4500円+税)です。本当に子どもたちが描いた日誌がそのまま掲載されています。昭和19年と言えば、もうかなりの戦争末期―その時代にこんなにカラフルで楽しげな学級日誌を描いた子どもたちがいたなんて…それだけでも驚きです。もちろん日誌の中には防空訓練があったとか(写真左の日記)、戦地へ行く兵隊さんを見送ったというような戦時下の記述もありますが、学校生活を描いた日記はとても大らか!私たちのイメージする少国民とはだいぶ違うようです。途中途中には用語解説なども挟み込まれ、当時のことがわかるように工夫されています。学校図書館は必備の1冊です!そして、大人の方はこの本と一緒に岩波ジュニア新書の『戦争時代の子どもたち』を読まれると、この日記のことがさらによく見えてくることでしょう。
9月5日(土)にはこちらの本の解説を書かれた吉村文成(よしむらふみしげ)さんにお話を伺う会を設けます。現在参加申し込み受付中ですので、ご希望の方はナルニア国までお電話ください。皆様のご参加をお待ちしております!

吉村文成氏講演会 “戦後70年 学級日誌が語る戦争”
日時:2015年9月5日(土) 午後2時~3時半
会場:ナルニア国内 ナルニアホール
定員:40名
参加費:1000円 ※当日受付でお支払いください。