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お正月のフェア用に特別に入荷した本を2点ご紹介します。いずれも、現在ナルニアホールで開催中の木口木版画展に作品をご提供くださっている、山内玲子さんの出版社(あ・り・す)が作られたもので、一般流通はしていない商品です。
最初の本はこちら、『ねこ古典ぱん』(2762円+税)―チェリストで画家の雨田光弘さんが描く水墨画の猫たちと、『万葉集』や『徒然草』などの日本の古典作品の意外なコラボレーションがステキな大人の絵本になっています。さらに雨田さんが選曲したクラシックのCD(英語と日本語による本文の朗読付き)も入っているとても贅沢な1冊です。

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これは中の1ページ、菅原道真の和歌「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花」につけられた絵。猫が乗っているこの木は、道真公を追いかけてたという、伝説の飛梅でしょうか…。

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次にご紹介するのは『今昔物語版画集』(3900円+税)です。日本人の木版画家・松原直子さんが17編を選んで、物語のインスピレーションを版画にしたものだそうです。解説に「松原直子の木版画は、物語のエッセンスを見事にとらえ、物語に色と形で新しい命を与え、『今昔物語集』の魅力をいっそう高めている」とあります。イギリスの精緻な木口木版画とは異なり、大胆な彫りとページから溢れるような力強いエネルギーを感じる作品です。

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作品の中から1ページをご紹介します(「紀伊国の道成寺の僧が法華経を写して蛇を救った話」より)。どうですか?手元に置いてじっくり見たくなったのではないでしょうか?こちらは1月17日(日)までの期間限定扱いとなります。ぜひ店頭でお手に取ってご覧くださいませ。