W&16G
大日本図書の幼年童話と言えば、光吉夏弥さんが翻訳・紹介した「めいたんていネート」のシリーズ(『きえた犬のえ』他)や、『王さまのアイスクリーム』など、昔から楽しいお話がたくさんあることで知られていますが、最近ここにまた新しい本が加わりました。「こころのほんばこ」と名づけられたシリーズです。12月に『どろんこハリー』のハリーが活躍する『ハリーとうたうおとなりさん』が、1月には『ウォーリーと16人のギャング』が出版されました。絵はネートのシリーズと同じマーク・シーモント。お話を書いているのは『ふしぎをのせたアリエル号』のリチャード・ケネディです。

突然町にやって来た恐ろしいギャング16人を相手に、ちびっこのウォーリーが知恵を使って大活躍します。どうやってピストルを持った荒くれ者をやっつけたか、お話を読んでみてください。小学校低学年から自分で読める、絵本からお話の本への橋渡しとなる作品ですので、図書館などにはぜひ入れていただきたいと思います。

『ウォーリーと16人のギャング』リチャード・ケネディ文/マーク・シーモント絵/小宮由訳/大日本図書 1400円+税