ringo
見てください!昔、学研から出ていて長い間絶版になっていた幻の作品『リンゴの木の上のおばあさん』が岩波少年文庫に入って復活しました!!嬉しい~~~、またこの本が読めるようになったなんて、本当に「バンザイ三百万唱」という気持ちです(笑)オーストリアの作家ミラ・ローベの幼年童話は、私が小学生の頃には学校図書館の定番で、面白い本を書く人と名前が記憶に残るほど馴染んだ作品だったのですが、とにかく学研のこのシリーズ(『小さなスプーンおばさん』や『小さい魔女』が出ていたもの)は今ほとんど手に入らない!ゼッタイ今の子も読んでくれる本なのに…と、すごく残念に思っていましたから、この復活はとても嬉しいです。ぜひ小学校の図書室には入れてほしい1冊です。そしてこの本がたくさん売れれば、岩波書店がミラ・ローベの他の本も拾ってくれるかもしれないという期待が生まれます。地味な作品ではありますが、絶対に面白いですから、安心して子どもたちに勧めてくださいませ。
そして、もう1冊はスロボドキンの『やさしい大おとこ』―1955年の作品ですが初めて日本で紹介されました。『たくさんのお月さま』も『ピーター・サンドさんのねこ』も、偕成社の絵本もそうですが、スロボドキンの絵は温かくて見ていると穏やかな気持ちになります。お話もそれに伴って「いいなぁ」という結末ですしね。どちらも本をよく知る大人が子どもたちに手渡す必要がありますが、きっと楽しい読書体験をもたらしてくれるに違いありません。