cheko
今、ナルニアホールで原画展を開催している出久根育さんもチェコ在住ですが、これはチェコの画家の作品を集めたちょっと珍しい、そして美しい画集(資料集)です。
チェコの作家は日本ではかなりよく知られていますので、この中に取り上げられた人の名前にも聞き覚えがある方がたくさんいるのではないでしょうか。ヨゼフ・チャペックやヨゼフ・ラダの他にも、絵本はほとんど絶版になってしまったけれどとてもファンの多いイジー・トゥルンカや、『りんごのき』や『かあさんねずみがおかゆをつくった』のヘレナ・ズマトリーコヴァー、「もぐらくん」シリーズのズデネク・ミレル、『ありのフェルダ』のオンジェイ・セコラなどが紹介されています。もちろん、あのアルフォンス・ミュシャもです!そして、驚いたことに、今年の春に島多代さんのコレクションで見たルドルフ・マテスの絵も紹介されていました~!
10あるトピックもそれぞれに面白く、これは絵本ファンとしてはかなり貴重な資料です。今年1年頑張った自分へのご褒美に…いかがでしょうか(笑)

『チェコの挿絵とおとぎ話の世界』海野弘 解説・監修/パイ・インターナショナル/2800円+税