onolist私たちはこういう本を待っていました!元・府中市立図書館司書で、ナルニア国でも何度もブックトークの会の講師としてお話をしてくださった尾野三千代さんが、『子どもに物語の読み聞かせを 読み聞かせに向く260話のリスト』(児童図書館研究会/630円+税)を出版されました。
ナルニア国でもよく「小学校高学年向けに読める絵本はないですか?」という質問を受けます。朝の読み聞かせには「絵本だ!」と思い込んでおられる方が多いようですが、高学年には絵本はかえって難しいのです。高学年の子どもたちが満足できるような内容で、かつ10~15分以内で紹介できる本というのは(それも1年間紹介できる冊数をそろえることも)なかなか困難です。テーマ先行で面白くなかったり、内容が重すぎたり、またはウケを狙ったばかばかしいものになってしまったり…。そんな時には、頭を切り替えて「物語の読み聞かせ」に取り組まれてはどうでしょう?特に昔話の中には高学年の子どもたちにもぴったりで、時間も短いものがたーくさんあるのです!
この本の素晴らしいところは、尾野さんの長い経験から「なぜ物語の読み聞かせが必要なのか」という最も大事な部分をしっかりと押さえて書いてくださっていることにあります。恐らく子どもたちに読み聞かせをした経験がある方は、尾野さんの言葉が「その通り!納得!!」となるはずです。ぜひ絵本だけではなく、子どもたちに物語の読み聞かせをしてあげましょう。その入り口に立つ人たちへの、これは素晴らしいガイドブックです。
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