クリーンヒット⚾ フィクション
『庭づくりはひみつ!』
カリーナ・ヤン・グレーザー 作・絵
田中薫子 訳
徳間書店 刊
2020年6月 発行
本体1,800円+税
312ページ
対象:小学校高学年以上

現代版「秘密の花園」はてんやわんや

ニューヨークのハーレム地区141丁目に住む大家族・バンダビーカー家(お父さん、お母さん、五人きょうだい、犬、うさぎ、ねこ)のにぎやかな毎日を描いた物語の2作目。

夏休みが始まってすぐのこと。一家の上の階に住むジートさんが病気で倒れて入院してしまいました。容体がよくないことを心配したきょうだいは、何か自分たちにできることはないかと考え、近所の教会の横にある空き地を“みんなの庭”にすることを思いつきます。
鍵のかかった扉の向こうはゴミと雑草で荒れ放題でしたが、きょうだいは毎日ここにこっそり通ってきれいにし、種や苗を植えて美しく整えていきます。そこに開発という問題が発生して……。

庭づくりにかかるお金を稼ぎだそうと訪問販売をやってみたり、友だちを巻き込んで園芸用の土を勝手に拝借したり、とにかくきょうだいたちの行動力は目を見張るものがあります。時にはやり過ぎて失敗することもあるけれど、力を合わせて庭づくりをするうちに、きょうだいや友だちの意外な一面を発見していく様子はまさに「現代版・秘密の花園」です。
夏の日差しをいっぱいに浴びて、汗と土にまみれてがんばったきょうだいたちの庭は、退院したジートさんだけでなく、家族を事故で亡くして家に閉じこもっていた大家のビーダマンさんの心も解きほぐします。

私もこんな庭を作りたい! 久しぶりに手にさわる土の感触を思い出してワクワクしました。 (か)

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