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見てください!これがチラシで予告していた、トマス・ビュイックの版木(もちろん本物:ミズノプリンティングミュージアム蔵)です。絵本(挿絵)の歴史について勉強すると必ず出てくる名前で、木口木版作家の最高峰といわれる版画家ビュイックの“白線彫り”の技術を目の当たりにできるとは、興奮の極致!!「単色画ではこれ以上考えられないほど洗練された繊細な絵を生みだした」(『オックスフォード世界児童文学百科』より)という解説が、心の底から納得できる逸品です。これはぜひ皆さんに見ていただきたい。

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ビュイックのものだけではなく、作者不明の素晴らしい版木も色々と飾ってあります。この橋の絵なんて、彫り物だとは思われないでしょう?

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他に面白いのものとして、魚の版木なども展示されています。図鑑の絵だって、今これほど正確に精密に描いたものはないのでは…?私には種類は分かりませんが、きっと魚に詳しい人が見たら、一目で何だかわかるのではないかと思われるくらい、まるで本物のようなできばえです。彫師の腕、恐るべし!