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昨年の冬に“うっとりするほど、きれいな本”としてご紹介した『雪がふっている』を覚えておいでですか?その同じ出版社・タムラ堂の、またまた芸術的に美しい本が入荷してきました。この写真の本『夜の木』(3200円+税)です。ご紹介いただくまで知らなかったのですが、この本は今回で4刷目、そして刷ごとに表紙が違うのだそうです。

この本には、ページごとに見たこともない不思議な木が登場します。全てはインドのゴンド民族の神話や昔話が元になっているのだとか。普段目にする絵とはまったく異なり、何か深いところからうねりをあげる力のようなものを感じます。

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これは見返し。根っこにも枝にも見える、ここにも“うねるパワー”を感じます。

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ちょっとだけ中身を拝見。写真では到底お伝えできない素晴らしい絵です。本そのもの(紙の質感や印刷の盛り上がり、インクのにおいまで!)の存在感が、もうそこらの本とは全然違います。それもそのはず、この本は1冊ずつすべて手作りなのですから。

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そのあたりの詳しいことは、本の挟み込みの解説書にありますので、ぜひお読みください。この『夜の木』(4刷)は2000冊作られたようですが、もうほとんど在庫はないそうです。ナルニア国には今回5冊だけ入りました。ご希望の方は、早めに見にいらしてくださいね。