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求龍堂グラフィックスシリーズの1冊、ローラ・インガルス・ワイルダーの「小さな家」のビジュアル解説本『大草原の小さな家―ローラのふるさとを訪ねて』が、数年ぶりに重版されました。ナルニア国でローラ展を開催した時にはこの本は品切れで手に入らず、求龍堂さんに倉庫を探してもらったことを思い出します…。「ぜひ重版して!」というお客様の声が届いたのでしょう、ついに再び増刷されました。その上今回は、今までの本にはなかった新しい情報も追加されています。ローラ物語の翻訳者・谷口由美子さんによる「絆は海を渡る・・・ローラと日本」です。日本で初めて翻訳された『長い冬』の紹介から始まり、それを読んで感動した日本の読者がローラに手紙を書いて、何人もの方が実際にローラから手紙をもらったこと、そして最近62年ぶりにペンフレンドだった女性が見つかったことなどが記されています。アメリカのある一家族の物語が、戦後間もない大変な時代の日本の少年少女にどれほど勇気と希望を与えたか、ローラの物語の持つ素晴らしい力が改めて感じられました。写真とイラストで「小さな家」シリーズの世界が堪能できる写真紀行集、どうぞお手にとってご覧くださいませ。