最近では仮装して町に繰り出すハロウィンがすっかり定着した感がありますね。お客様からの問い合わせでも、ここ数年「ハロウィン関係の本はありませんか?」とよく聞かれるようになりました。そのたびに「あの本があったらなぁ…」と思っていたのが、エイドリアン・アダムズの『魔女たちのあさ』と『魔女たちのパーティー』などの絵本でした(いずれも出版社品切れ・重版未定)。そのうちの1冊『魔女たちのパーティー』が今年、徳間書店から新訳で復刊となりました~。
ハロウィンの夜、仮装パーティに出かける途中のジャックは、偶然見かけた魔女の姿を追いかけて森の中へ入っていきます。するとそこにはパーティの準備をする魔女や小鬼、人食い鬼たちの姿が…。ちょっぴり怖くてドキドキするけれど、こんなパーティになら紛れ込んでみたいなと思います。
原著は1974年、今見るととてもクラシックな絵本ですが、絵もお話も忘れがたい印象を残します。これからの子どもたちもきっと楽しんでくれる作品ではないでしょうか。復刊バンザイです!

『魔女たちのパーティー』ロンゾ・アンダーソン文/エイドリアン・アダムズ絵/野口絵美訳/徳間書店 1600円+税