NHKでは「ドラマ大河ファンタジー 精霊の守り人」の第2シーズンが始まり、またまた注目度の高まる上橋菜穂子さん。彼女がNHK-Eテレの「SWITCHインタビュー 達人たち」で、獣医師の齋藤慶輔さんを訪ね対談したものが書籍化されました。『命の意味 命のしるし』(講談社/1200円+税)です。上橋さんは自身の物語の中で、いつも容赦のない真剣な命のやりとりについて描いています。二人の話から何が見えてくるか――生も死も希薄な中で生きている私たちに、多くのことを考えさせてくれる本だと思います。上橋さんの物語が好きな人も、野生動物に興味がある人も、そして命について考え始めた子どもたちにも、ぜひ読んでほしい1冊です。